Takahiro Kameda

Takahiro Kameda

情報学の博士号取得者。ラーニングの研究者、ワークショップデザイン、ファシリテーター、大学で非常勤講師(2007-2019まで)。家では、料理&外遊び係、3児のパパ。趣味はサイクリング、コーヒー、スキー、ゴルフ、関係ない分野の繋がりを見つける読書。学会を通じてラーニングを広げることに尽力中。
初めてのChatGPT ワークショップを設計する様子

初めてのChatGPT ワークショップを設計する様子

今、話題の「ChatGPT」を、全く初めて触る人向けのワークショップを設計してみました。 ワークショップの設計は、 終了後、参加者が「どんな感想を話しているか?」をイメージする どのようなプロセスが必要か、アイデアを出す スキル、知識、姿勢の側面から考える などをしながら作ります。 今回は、社内で「初めてのChatGPT」ワークショップを設計する様子を収録しました。
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ファシリーテーターの姿勢と、従来型の授業の大きな違い

ファシリーテーターの姿勢と、従来型の授業の大きな違い

時々、子供たち(長男は中学生、長女は小学校二年生、次女は4歳)の授業参観に行くことがあります。その度に、ちょっとした気づきがあります。 今日は、その気づきを通じて「ラーニング・ファシリテーションの姿勢」について、一緒に考えていきたいと思います。 年々、牢屋っぽくなっていく 子供たちが保育所(あるいは幼稚園)のとき、かなり自由に遊べていました。保育士の先生方は、子供たちの様子を見守りながら、各人が楽しく遊んだり、実験したり、探究することを手伝います。 言葉で言い聞かせるのが難しいところもあるので、「プロセス」を使って、子供たちを誘導します。例えば、ゲームを通じて、徐々に静かにして、きちんとした姿勢をとって座るように誘導したりします。 年齢が上がるにつれて、徐々に「お友達が喋る時だから、静かにしようね」という言葉で通じるようになります。年長にもなれば、しっかりと社会のルールを学び始めます。また、うっすらですが「他人の状態を想像」できるようになります。 他者が行う論理的な思考をシミュレートはできなくても、「感情」は予測できたりします。 そして小学校に上がると(小学校の雰囲気に
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我々が採用する「ラーニング」の科学基盤は、どこからやってきたのか?

我々が採用する「ラーニング」の科学基盤は、どこからやってきたのか?

toiee Lab では、「ラーニングとは、複雑適応系に見られるフィードバック制御構造が、フラクタル構造化が動的に活性化している状態」と定義しています。 言葉にすると難しいですが、ラーニングの現象自体は、私たちの体で常に起こっていますし、脳でも発生しています。さらには、この構造は「組織」にも当てはまります。 実際、「学習する組織」で想定している企業モデルと、ピッタリと付合すると言えます。 上記の構造は、「現代科学の基本前提」であり、toiee Lab 独自のものではありません。この記事では、この知識体系の出どころについて、紹介します。
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メタ探求型学習とは何か?

メタ探求型学習とは何か?

メタ探求型学習を一言で言うのは難しいですが、あえて表現してみます。それは、「人間本来の学習の仕組み」です。人間が元々持っている脳の機能を、最大限生かして学習している状態を、メタ探求型学習と定義しています。細かく言うと、人工知能では到達できないような、学習の仕方を僕たち人間は採用しています。
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