7回目大学授業:予期せぬこと連発

トラブルがあり、急遽、授業内容を変更。「眠っている 」「遊んでいる生徒」へアプローチ。しっかりと一人ひとりの生徒と向き合い、知ろうとする姿勢が大事でした。

7回目大学授業:予期せぬこと連発

概要:

この連載では、ある大学で動画を先生にして、授業(講義)を行う様子についてお届けします。具体的には、全30回の「授業の内容」「生徒の反応」「気づき、学び、発見」についてお届けします。今回は、7回目の授業の様子についてです。

なお、授業開催の詳細については、以下の記事をご覧ください。授業を行う「対象者」「参加人数」「開催者(私)のレベル」などについて詳しく記載しています。

1回目大学授業:オリエンテーションの様子
第1回目の大学での講義内容をお伝えします。講義のスライドを貼りながら、設計意図なども詳しくお伝えします。また、実際に開催してみて得た「気づき」「学び」「発見」などもお伝えします。

今回の授業内容

今回の授業では、Wordを触りました。本当は、3つのワープロ系アプリ(Word、Pages、Googleドキュメント)を触り、同じワープロ系アプリでも、できること、できないことがあります。各アプリの違いを意識し、目的に合わせて3つのアプリを使い分ける姿勢を学んでもらう予定でした。しかし、生徒が大学のメールアドレスが分からないということで、すでにアカウント登録されているWordのみを触る授業に変更しました。以下、授業内容の詳細をお伝えします。

また、前回の記事で記載した「眠っている or 遊んでいる生徒」へアプローチしました。結果は、うまくいったと思います。しっかりと一人ひとりの生徒と向き合い、相手のことを知ろうとする姿勢が大事だと思いました。ページ下部、「🌳気づき・学び・発見」に、どう接したのかをまとめました。


✍🏻開催の準備

今回もワークショップ形式(グループワーク)で、授業を進行したので、事前にタイムスケジュールを分単位で組みました。ワークショップ形式の授業を開催する時は、「分単位」でスケジュールを組んでおくことが大事です。理由は、何かあった際に、「あと何分時間があり」「何をしないといけないのか」、すぐに分かるため、進行の変更や、時間の調整などを柔軟できるからです。

以下、「変更前のスケジュール」「変更後のスケジュール」「変更した理由」を記載します。


⏰予定していた内容

(1) イントロ(13:00 - 13:05)

  • 期待感を持ってもらう

(2) Good & New(13:05 - 13:10)

  • Good & Newって何?
  • お手本を見せる(言う、拍手する)
  • やる

(3)倍速で動画を視聴(13:10 - 13:15)動画の長さ8分

  • 動画を1.75倍速で流す

動画:

  1. 7-1. ワープロアプリの本質を探ろう
  2. 7-2. 探求する方法

(4) ワーク1(3つのアプリを触ろう)(13:15 - 13:30)

  • 3つのワープロアプリを触る(Word、Pages、Googleドキュメント)
  • どんなことができるのか触ってみる
  • このとき、「ITの5ステップ」を意識して触る

(5)倍速で動画を視聴(13:30 - 13:45)(動画の長さ18分)

  • 動画を流す

動画:

  • 7-3. ワープロアプリの本質
  • 7-4. ダミーテキスト
  • 7-5. スタイル機能とは

(6)ワーク2(スタイル機能を探求しよう)(13:45 - 14:10)

  • ダミーテキストのサイトへいき、ダミーテキストをコピー
  • 各アプリに貼って、スタイル機能を探求する(Word、Pages、Googleドキュメント)
  • わからない人は、動画をみてね

動画:

  • 7-6. Wordのスタイル機能(使いづらい)
  • 7-7. WordをOneDriveに保存する
  • 7-8. Googleドキュメントの場合
  • 7-9. Pagesのスタイル機能

(7)振り返り(1人1分 × 4人)(14:10 - 14:15)

  • チームで振り返り(1人1分)
  • 3つのアプリを使ってどう感じたか?
  • Wordは?
  • Pagesは?
  • Googleドキュメントは?
  • それぞれの違いは?

(10)まとめ(14:15 - 14:25)

  • まとめの動画をみる(4分)
  • 今日の授業のまとめ

動画:

  • 7-11. 一歩引いて考えよう

🏃🏻‍♂️実際の授業内容

(1) イントロ(13:00 - 13:05)

やること:

  • 今日の授業への期待感をアップする
  • やることを明確にして、行動できるようにする

声掛け内容:

  • 今日からWordの授業に入っていきます。
  • 3つのワープロアプリの触ります。
  • ワードアプリは、紙の印刷物をネット上で表現したもの
  • 紙の印刷物だから、複数ページがある。ナンバーが付いている
  • どのワープロアプリも、紙の印刷物をネット上で表現するために、あれやこれやと機能がついています。
  • 3つのワープロアプリを触ることで、ワープロアプリの共通点を理解してもらいます。
  • すると、これから社会に出て仕事をする時に、どんなワープロアプリを使うことになっても触れるようになります。
  • 今日は、チーム学習より、個人で探求する時間の方が多いです。
  • やることたくさんあるので、さっそくワークに入りますー。
  • 今日も目を覚ますために、 Good & Newやるよー

(2) Good & New(13:05 - 13:10)

やること:

  • アイスブレイクのワークを行う
  • 昼食後で眠そうなので、学習モードへ切り替える

声掛け内容:

  • いつもやってるから、分かるやろー笑
  • はい、最近あった良かったことを発表してね
  • 誰からいく?好きに決めて。決まらんかったら、ジャンケンで決めてー
  • 発表する人決まったら、どんどん発表してねー
  • (ウロウロして、ワークをやるように促す)

(3)倍速で動画を視聴(13:10 - 13:15)動画の長さ8分

やること:

  • 動画を1.75倍速で流す

声掛け内容:

  • では、今から動画を流します。
  • 動画2本見たら、その内容の課題をやるからね!見てね!
  • (1.75倍速で動画を流す)

※ メールからご覧の方は、以下の動画を再生できません。お手数ですが、記事からご覧ください

(4) ワーク1(3つのアプリを触ろう)(13:15 - 13:30)

やること:

  • Wordで、どんなことができるのか触ってみる
  • このとき、「ITの5ステップ」を意識して触る

声掛け内容:

  • じゃあ、今からさっそく3つのワープロアプリを触ってもらいます。
  • どれから触っても良いよー。
  • Pages、Googleドキュメントは、アカウントを持ってる人はそれでログインしてもいいし、自分のプライベートなアカウントでログインするのが嫌って人は、大学のアドレスを使ってアカウント作ってねー。アカウントは最初の授業でやったやつよー。アドレスとパスワードと場所がセットやったねー。
  • (ここで、大学のメールアドレスが分からない生徒がほとんどという状況を把握する。プライベートなアドレスでアカウントを作るのは、生徒が抵抗があるということを理解する)
  • 仕方ない。Pages、Googleドキュメントは、諦めよう。
  • Wordはみんな触れるよね?Wordを開いてみてー
  • (歩き回って困っている子がいないか探す。サポートする)
  • (Wordの探求をして欲しかったが時間が押していたので、ひとまず、このワークではWordを開いてもらって終わりに。探求は、次のワークにまとめてすることに変更する)
💡
メールアドレスが分からない(急遽、Wordのみ触る授業に変更)

前任の先生から、Wordは全生徒が登録してアクセスできると聞いていたので、Pages、Googleドキュメントのみ、アカウント登録を行い触ってもらう予定でした。ですが、生徒が学校から割り振られているメールアドレスが分からないということになり、アカウント登録ができない状況に。急遽、Wordのみ触ってもらう授業内容に変更しました。

(5)倍速で動画を視聴(13:30 - 13:45)(動画の長さ18分)

やること:

  • 1.75倍速で、動画を流す

声掛け内容:

  • では、今から動画を流します。
  • 動画3本見たら、その内容の課題をやるからね!見てね!
  • (1.75倍速で動画を流す)