14回目大学授業:ChatGPTへの指示の仕方

Chat GPTを使って、レポートを書く方法を学びました。「人間が最終チェックする」「目的に合わせて、指示を変える」「指示の仕方」について学びました。

14回目大学授業:ChatGPTへの指示の仕方

概要:

この連載では、ある大学で動画を先生にして、授業(講義)を行う様子についてお伝えします。全30回の「授業の内容」「生徒の反応」「気づき、学び、発見」についてシェアします。今回は、14回目の授業の様子です。

なお、授業開催の詳細については、以下の記事をご覧ください。授業を行う「対象者」「参加人数」「開催者(私)のレベル」などについて詳しく記載しています。

1回目大学授業:オリエンテーションの様子
第1回目の大学での講義内容をお伝えします。講義のスライドを貼りながら、設計意図なども詳しくお伝えします。また、実際に開催してみて得た「気づき」「学び」「発見」などもお伝えします。

💻今回の授業内容

これまでの授業で、「Chat GPTとは、何か」「どんな仕組みで動いているのか」を簡単に説明し、Chat GPTのアカウント登録を行いました。今回の授業では、Chat GPTを実際に触り、レポートを作る方法を学びました。Chat GPTを正しく活用する上で必須である、「人間が最終チェックする」「目的に合わせて、指示を変える」「具体的な指示の仕方」について学びました。

以下、生徒の様子や、意外に作業に時間がかかった箇所など記載します。


⏰予定していた内容

(1) イントロ(13:00 - 13:05)

  • やることの説明
  • 授業への期待感を上げる(Chat GPTって便利なのかもと思ってもらう)

(2) Good & New(13:05 - 13:10)

  • 家が一番近い人から、発表をする。次々発表する
  • 新しいチームなので、自己紹介もする
  • 終わったら拍手をするように促す👏

(3)デモをする(13:10 - 13:20)

  • テンプレートを使って文章を作成する方法を見せる
  • 実際に操作してもらう

(4)ワーク(13:20 - 14:10)

  • やってみる

(5)振り返り(1人1分 × 4人)(14:10 - 14:15)

  • 今日の気づき・学び・発見

(6)授業アンケート(14:15 - 14:25)

  • アンケートを取る

🏃🏻‍♂️実際の授業内容

(1)イントロ (13:00 - 13:05)

やること:

  • やることを明確にして、行動できるようにする

声かけ内容:

  • 前期の授業も残すところ、あと2回
  • 最後にレポートを作成してもらいます。
  • (嫌そうな顔をする生徒。その様子を華麗にパスして・・)
  • 「ChatGPT」を使って、前回作ったレポートの内容をバージョンアップしてもらいます。
  • Chat GPTうまく使うと、ちょー便利です。それをみんなに知ってもらいたいので、やりますよー。
  • やり方は伝えるので、大丈夫!一緒にやろー
  • では、さっそくワークに入りますー。
  • 今日も目を覚ますために、 Good & Newからやるよー

表示スライド:

(2) Good & New(13:05 - 13:10)

やること:

  • アイスブレイクのワーク
  • 昼休み後で眠たい頭を勉強モードへと切り替える
  • 少し内容が異なりますが、Good&Newの詳細については、こちらの記事をどうぞ

声掛け内容:

  • いつもやってるから分かるねー
  • はい、最近あった良かったことを発表してね
  • 家が一番近い人から、どうぞー。家どこー?って聞いてー
  • 発表する人決まったら、どんどん発表してねー
  • (ウロウロして、ワークをやるように促す)

表示スライド:

(3)ワークの説明(13:10 - 13:15)

やること:

  • テンプレートを使って文章を作成する方法を見せる
  • 実際に操作してもらう

声掛け内容:

  • 全員Chat GPTログインしてるー?
  • ログインしてない人はログインしてねー。
  • (待つ。授業を欠席していてアカウント登録をしていない子がいたので、フォローする)
  • (全員ChatGPTにログインできたのを確認したら)
  • では、今から ChatGPTを触るよー。
  • 今日は、前回課題のときに「好きなもの」について調べたよね。あれと同じ内容をChat GPTで調べ直してもらいます。
  • そして、Chat GPTで調べた内容を、Wordに貼り付けて「表題」「副題」「目次」「見出し」「ページ番号」をつけて提出してもらいます。
  • Chat GPTの使い方を学ぶことと、前期で学んだ内容を覚えているかの確認をすることが目的です。
  • 成績には関係ないから安心してね。どれだけみんなが理解できているか、覚えているかを確認して、後期の授業構成の参考にさせてもらいます。
  • では、さっそくChat GPTを触ってもらうんやけど、これまでの授業の復習を少ししておくね。
  • これまでの授業では、Chat GPTの仕組みについて勉強しました。
  • Chat GPTは、人間のように考えて行動できるわけではなかったね。
  • データがあって、そのデータの内容をもとに、こちらが書いた文章の続きを作ってるだけ、だったねー。
  • データがなければ、書けないって言われるし、今あるデータの中から無理やり文章を作るから間違えていることもあったね。
  • だから、Chat GPTが作った文章を丸々使うのではなく、使えるところを使う。人間が「文章の内容が正しいかどうかをチェック」する必要があったね。
  • あとは、これからやるけど、Chat GPTをうまく使うコツは、「どういう風に指示するか」「質問するか」が重要だったりします。
  • ざっくり指示すると、ざっくりした解答や、望んでない内容の文章が出てきたりします。
  • なので、ほしい解答が出てくるように、「うまく指示すること」が大事です。
  • 今日は、指示の仕方について、一緒に学んでいきましょうー。

表示スライド:

(4)ワークのデモ(13:15 - 13:25)

やること:

  • 指示の仕方の例を紹介する
  • それを参考に指示する

声掛け内容:

  • では、さっそく指示の仕方について学んでいきましょうー。
  • こんな感じー。(スライドを見せる)
  • よく分からんよねー。説明するねー。
  • ちなみに、どんな質問の仕方をしても良いよ。これは、私がChatGPTを使ってきて、「良い感じに文章が出来たな」と思った指示の仕方です。参考がてら聞いてね。
  • まず、テンプレートを読むね。(例まで読み上げる。)
  • ポイントは、Chat GPTに、その分野のプロフェッショナル、スペシャリストって指示しておくこと。そうすると、ちゃんとした知識で書く傾向があります。なので、最初に、「その分野のプロフェッショナル、スペシャリストです」と、定義しておきます。
  • そのあと、「誰に向けた文章なのか」「何をするための文章なのか」を記載します。
  • 今回の例であれば、対象は「初心者」です。目的は、「初心者の方へ向けて、わかりやすくスペシャリティコーヒーの魅力を伝えること」です。
  • そして最後に、Chat GPTは、記事、ニュースレター、メール、スピーチなど、いろんな文章を作成できます。どの文章が欲しいのか、指示することが大事です。今回の例であれば、「記事」が文章の形です。
  • ちなみに、みんなであれば、今回作って欲しいのはレポートなので、「レポート」と指示してね。
  • 試しに、私が今から、Chat GPTを使ってレポートを書いてみるね。見てね。
💡
Chat GPTを使って、文章を作成する方法を学びたい方へ

この記事では、引き続き、授業を開催する方へ向けて「授業内容の詳細」について記載します。

個人で利用するためにChat GPTを学びたい方は、以下のサイトをご覧ください。独学向けの内容を発信しています。(別サービス)

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Chat GPT×ライティング