ラーニング・ファシリテーションに出会うまで

toiee Lab のラーニングファシリテーションのルーツを共有することで、より深く、言語や論理ではないレベルでの知識共有を目指し、経緯を説明しました

ラーニング・ファシリテーションに出会うまで

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ラーニング・ファシリテーションに出会うまで
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直接的に関係のないストーリーが暗黙知の共有に繋がる

toiee Lab 亀田 :  今から、LFTは、どのようなものかを知ってもらうために、その生まれた背景、周辺のことをお伝えしていきます。

僕自身が、このラーニングファシリテーションに出会いって(活用に至るには)、遠い遠い過去に芽があって、それが花咲いたものだと思っています。ここをお伝えすることにより、言語化されて、わかりやすいものだけじゃなく、もっと深いレベルでの知識の共有、暗黙知レベルで共有できると思っています。

亀田家の教育方針が、ラーニング・ファシリテーションだった

toiee Lab 亀田 :  今思い起こせば、一番最初に出会ったファシリテーションは、僕の家の教育でした。亀田家の教育は、一言で言うとファシリテーションだったと思います。

僕は、いろんなことに疑問を持ってポロポロっと質問をする子供でした。

僕の質問に対して、親は「うるさいな」「面倒くさいな」じゃなくて、『変わった質問するな』『いい質問するな』って、すごい喜んでくれてたみたいです。

僕の質問に対して、父と母で、どうやって答えるかということを話し合ったそうです。その結果、答えを教えてしまうのではなく、興味を沸き立てたり、あとは、どうやったらその答えにたどり着きそうか、ヒントを提供したそうです。

答えを見つけ出すまで、その子が行動するかどうかは置いといて、たくさんの芽を作っていこうという方針だったそうです。

答えは教えない。応援をする

toiee Lab 亀田 :  その結果、僕が質問をしたら、親たちは「こんな人がいたよね」「この本を読んだら、載ってるかもしれないよ」とか、本当に分からないことであれば、「それは分からないから自分で考えるしかないけど、何かいい方法あったらいいね」という感じで、僕の質問に対して答えは教えてくれなかったです。

その代わりに、方向性だったり、あるいは、探求していくための支援(元気を出させるような声掛け)をしてもらった記憶があります。

とにかく、母は、僕が理解したことの「聞き役」をよくしてくれていました。父は、科学実験的な手品を僕に見せてくれました。アイスを買ったときに付いていたドライアイスの煙をコップに集めて、そこに、ろうそくを入れたら消えちゃうみたいなことを見せてくれました。

僕が「なんで?」と父に聞くと、

  • 「自分で考えてみろ」
  • 「あの煙は何やろうな」

と、少しヒントはくれるけど、結局答えは教えてくれないんです。

その後も、「あれは、何だったんだろう」と僕の中ですごく印象に残っていて、たまたま何かのときに、ドライアイスは二酸化炭素で作ってあるという事実を知り、「だから、火が消えたのか!」と繋がったことを覚えています。

実験をしてくれたお陰で、二酸化炭素に関する知識が記憶に粘着しました。そうういう経験をたくさんしました。

僕にとって自然な学習方法が、ラーニングファシリテーションだった

toiee Lab 亀田 :  僕にとって自然な学習方法が、ラーニングファシリテーションされて学んでいくような学習方法(問うて自ら学ぶ)でした。小さい頃から、小学生、中学生、高校生、大学生ってなってもずっと、親にファシリテーションされて身に付けた学習方法を発展させる形で学習をしていました。

博士課程や、研究者で修士課程に入ったときに、初めてこっちの勉強じゃなきゃやっていけないじゃないかと気が付きました。

大学1年生ぐらいまでは、いわゆる「教えられたことをちゃんとこなす」という勉強の仕方で何とかやっていけます。しかし、論文を書いたりとか、何かを生み出していく、研究の世界に入った途端、たまたま、僕がやってきた学習方法(自分で自ら学ぶ)が求められます。もし、親にファシリテーションされていなければやっていけないじゃないかと思います。

骨太な理科の先生との出会い

toiee Lab 亀田 :  そんな亀田家の教育方針だったのんですが、今度は、中学校で出会った特徴的な理科の先生についてです。

普通、中学校の授業であれば、受験を意識して授業をしますが、その先生は保護者に向かって、「受験に特化した、ただ覚えさせるようなそういった授業はしません」「受験勉強させたい人は、自分たちの家で責任を持ってやってください」と、宣言するような方でした。

今思えばなかなか骨太だと思うんですが笑、その先生の授業は、科学者のように考えさせる楽しい授業でした。

理科のいろんなことを、ただ覚えさせるのではなく、自分なりに考えさせて、こうなっているんじゃないかと仮説を考えさせて、実際にどうなのか実験をするという内容でした。

今でも覚えている印象的な授業は、考古学者のように考えて議論した授業です。

化石を見て、それは何の化石かをチームに分かれて考え、仮説を立てて、チームで議論をします。大体、議論が好きなメンバーが3人決まっていて、その3人でああだこうだ言って議論をするんです。

Aグループ:「僕たちのチームは、こう考えました」

Bグループ:「いや、それじゃない!俺らは、これだ!」

Cグループ:「いや、どっちも違うよ。これだから!」

みたいなことをして、お互い退けあったりするんです。でも、結果、全チームの仮説がハズレることが多かったです。

「あんだけ偉そうに言ったのに」って、大笑いしながら、全員で何で外れたのか考えて、こういう物の見方が必要だなとかを、自分たちで気づくという授業でした。

その授業で「議論することで学ぶ」「議論することの楽しさ」というのを味わえました。

この授業が、今のtoiee Labのラーニングファシリテーション型のワークショップの基本形になっています。

答えを押し付ける国語の授業

その当時ですね、理科のようなこんな授業になってたらいいのになっていつも思ってました。特に当時、国語の授業が、僕にとっては とても退屈でした。

僕は、結構本を読む方でした。

中学の国語の授業だと、太宰治とか、夏目漱石とか、古典的名著が出てくるんですけど、断片しか出ないわけです。でも、その前後が気になるじゃないですか。だから、自分で本を買って読んでいました。

特に僕が気に入ったのが、宮沢賢治でした。宮沢賢治の本片っ端から読み漁り、「なんて現実主義者なんだろう」「ロマンチストなんだけど、現実主義者のところもありそうだな」みたいなことを感じていました。

ある時、宮沢賢治の作品に関するテストがあり、問いに対して「宮沢賢治であれば、このシーンだったらこういう解釈できるよね」と自分なりに考えて回答を書いた結果、罰をされました。

納得がいかず、「なんでですか?」「いや、この作品ではこうだし、こっちの作品ではこうでしたよ」と先生に反論すると、すごい先生が怒り出して、「とにかく、授業ではこれだから」と言われました。

「なんて、つまらないんだ!」と思って、国語の授業はほぼ聞いていませんでした。なので、国語の先生には かなり嫌われていました。「あなたが行ける高校はない」とか悪口を言われたりするくらい嫌われていました。

そんなこんなで、中学校のときに、すごい大好きな授業(自分で考えて学ぶ)の仕方で学ぶ楽しさと、逆にそうじゃない授業(答えを押し付ける)の苦しさを味わいました。

大学院で感じた自ら学ぶことの大切さ

toiee Lab 亀田 :  研究室に入ったときに、初めて自ら学ぶことの大切さをまざまざと感じる出来事がありました。

当時、僕が入っていた研究室が、学会の分野ではトップクラスと言われている先生の研究室でした。その先生にひっついて、いろんな先生に会わせてもらいました。いろんな先生と飲みに行ったときに、「どうやって勉強するんですか」「どうやって新しい分野の勉強をするんですか」と、聞いて回りました。

「実は、『マンガで学ぶ』とか、簡単な本から読んで学んだりするよ」「やっぱ作ってみないと分からない」など、いろんなことを教えてもらいました。

共有していたのが、「自分でいろいろ学ぶ」「いろんな分野に手出す」そういう人がトップクラスの研究者なんだと感じました。

自分の専門分野だけでなく、あっちこっちの本を読で、知識を繋いだりしてるのがトップクラスだと知りました。

『新しい分野を学んで得た知識を、「次々繋ぐ能力」って、どうしたら身に付くのか』

先生たちとの対話と、自分の経験を通じて「どうすれば、身につけられるか?」は分かりました。しかし、この能力で成果を出すには、相当のレベルまで洗練させる必要があります。大学3年生、あるいは4年生になった時点で、研究室に所属しても遅いです。半年では身につきません。方法がわかっただけでなく、「長い時間の鍛錬が必要」だと、改めて分かりました。

お勉強と、考える力(学ぶ力)には、相関がない

大学院生になり、後輩の面倒を見ていると気づくのですが、自分で考えて学んできた人と、お勉強ができた(学校でこうやるという方法を教えられやってきた)人には、大差があります。

大学の成績が良くても、研究をする上で必要な「未知を学んでいく」力、自分で考える能力には、全く相関がありません。

自分で考える力は、長い時間をかけて育む必要があるということを改めて感じました。

『亀田と研究の話をしたくない』

toiee Lab 亀田 :  大学院で学んだことのもう一つに、議論の仕方があります。

僕は、議論することで学べるということを、小学生の理科の授業で知って以来、すごく面白くて、誰にでも議論をふっかけるところがあったんです。その結果、周りの人に嫌われてしまいました笑。

あるとき、優しい先輩から、「亀田ちょっといい?話がある」と呼び出されたんです。

優しい先輩:  「亀田の同期や先輩から、『亀田は偉そうだ』『亀田と研究の話をしたくない』って聞いている。」「議論が楽しいという亀田の気持ちは分かるけど、何か他に良い方法はないかな?」

その話を聞いた僕は、すごく落ち込んだんですが、でも、僕がしたいことは議論なんだけど、傷つけたい訳ではなかったので、

「議論をもっと形を変えることで、相手が考えることを助けたり、相手の主張をはっきりさせることを手伝うことができるんじゃないか。」「僕も発見があるんじゃないか。」

という考えに至り、議論の方法を変えました。

いろいろ反論をバンバンするのは議論ですが、そうではなく、「良い質問をする(クリティカルな質問)」ことを意識しました。

具体的には、相手の研究の一番大事な部分を見つけ出せるような、他とは違うユニーク性を見つけ出せるような質問をしたり、いくつかあったメソッドの特徴とその違い、その違いがなぜ必要なのかを考えるための質問をしました。すると、同期や先輩から、私は敵だと認識されなくなり、味方になって考えることを手伝ってくれる人に見られるようになりました

この経験から、同じ議論で学ぶでも、質問の仕方や伝え方で、嫌われないで済むっていうことを学びました。

そのときに、人を育てるっていうのは、思いっきり議論をぶつけることじではないというのを、うっすら気づきました。本当に、うっすらレベルですけどね笑。

ファシリテーションの原点は、研究の世界

実は、toiee Lab のファシリテーターが使う質問は、研究者が相手の研究の良さを引き出すための好奇心、その好奇心を満たすために答えを見つけるだためにする質問がベースにあります。

経営の世界で得たこと

toiee Lab 亀田 :  次は、会社経営を通じて発見したことを共有します。

研究の世界を止めて、ソフトウェアの会社を作ることにしました。このソフトウェアの会社は、最初、僕がほぼワンマンみたいな感じでグイグイやることを決めて、形にしていきました。

その後、「やっぱり、組織力みたいなもので伸びていく会社に変えていきたい」と考えました。それまで、みんなバラバラに専門職で仕事をしていたのですが、みんなで知恵を出し合って働き始めました。

しかし、お互いに「ここは踏み込まないぞ」「ここは相手の聖域だから、この仕事の仕方に口出すと良くない」という遠慮が発生し、意見が言いずらい雰囲気の会社になっていました。

僕はあんまり空気を読まない(読めない)タイプなので、仕事にも口出しをしちゃうんですけど、僕だけでなく、全員が議論をしたり、アドバイスし合ったりできるチームにならないと意味がないと思いました。

なんとかしたいと思い、僕は、紛争解決のファシリテーションの本などを読み始めました。あらゆる本や知識を調べては試しました。

実は、toiee Lab のラーニングファシリテーションの技法の中に、紛争解決の現場で試行錯誤してきたファシリテーターたちの経験や知識も入れています。

なぜ、ファシリテーションに、紛争解決の技法が必要なのか

普通、写真講座をしとうと人が集まったときに、紛争解決レベルの対立なんて起こりません。みんな知らない人同士だから、お互いに親切にしてるし、みんなフレンドリーにしてくれるので。しかし、より深く、学ぶために議論をしてもらう必要があります。

議論をしてもらおうとしたら、やはり、相手の意見に異を唱えることが必要だったり、なんとなく、もう答えがもう出てしまったと場がなってるときにでも、「いや、私はそうは思わないです」と意見を表明してもらう必要があります。意見の違いが、学習をより深くさせていくわけです。

それを実行させるには、うまい図の描写や、まとめをしてはいけません。紛争解決の世界でやってたファシリテーターたちの心構えや、質問の仕方などの世界観が必要です。それを持ってないと、やはり価値観がぶつかる話し合いや議論をすることはできません。

今思えば、会社経営のときに学んだ紛争解決の方法が、学びの場を作るのに本当に役に立っています。

ポールシーリーとの出会い

toiee Lab 亀田 :  その後、ソフトウェアの会社を譲渡し、教育の会社をすることを決めました。しかし、「どうやって教育をするのか」は、はっきりとしていませんでした。

一方で、たまたま出会いがあり、最初に作る教育のテーマは、マーケティングに決まっていました。ある体系的知識のマーケティングの教材作成の依頼を受けました。

「どうやって教材(カリキュラム)に落とし込もう」と考えていたときに、偶然アクセラメンツというセミナーの開催がありました。

これはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、日本でフォトリーディングという速読方法を広めていることで有名な「ポール・シーリー」さんの講座です。この方から、アクセラメンツという名前で、日本で第1回の講座を開くとメールがありました。ポールがやってきて開くのは、この1回だけだと記載があり、何の講座かはよく分からないけど、申し込みをしました。

このとき、僕はフォトリーディングのポール・シーリーだからではなく、ポール・シーリーさんは、フォトリーディングの他に、トランス・フォーメーションなる、リーダーシップの分野の研究をされていて、変容について研究されていました。そこで博士論文を書いて、博士号取られています。

以前にその研究の成果の講義を受けたことがあり、日本で開催された際に直接質問させていただく機会があり、すごく好きになりました。ポールさんがやるんだからきっと面白いだろうと期待があり、とにかく行こうと申し込みました。

理科の授業の感動が再び・・!

講座は、アクセラメンツ(日本語に直すと、加速学習)というテーマで、過去の研究などのエッセンスをまとめ、そこに、ポールがもう少し手を加えたという内容でした。

その授業を受けたときに、「これだ!」と思いました。僕が中学校の理科の先生の授業で味わった感覚と一緒でした。

ポールがちょっと説明をしたら、あとはワークを行う形でした。資料配られて、みんなで議論をして、発表をしたり、政策作って競い合ったりして、それをお互い品評しました。とにかく先生はいなくて、ポールはファシリテーターでした。

あっという間に1日が終わるんです。とても面白くて、この学習体験に すごく感動しました。こんな学習体験の教育が、もっと多くのジャンルでできたら素晴らしいと思いました。

教えられるのではなく、いろんな課題やワークを通して、「生徒たちが自らどんどん学んでいく」「教えられた以上を学んでいける」そういう学習の体験をデザイン、それを手助けできるファシリテーションの確立を行うことがtoiee Lab の教育にしようと確信をしました。

toiee Labは、このアクセラメンツで僕が学んだことを使って、いろんなジャンルの教育を作ることに決めました。

実践の中で感じた、アクセラメンツの知識の不足部分

toiee Lab 亀田 :  あらゆるジャンルの教材を作り、実験しました。ITや、プログラミングなどの教育や、日記を書けるようになる習慣化するなどの教材の作成を行いました。また、種類だけでなく、あらゆる長さの教育も作りました。1時間程度の教育から、数ヶ月かける長期的な教育まで、あらゆる種類の教育を作りました。

その結果、たくさん実験をする中で、どうしてもアクセラメンツの知識だけでは足りないという感覚が出てきました。設計をたくさん経験しないと到達しない秘技みたいなところがありました。

ファシリテーションも、もう少し明確に「ファシリテーションとは、何をやってるか」をイメージできる新しいメンタルモデルを持ってファシリテーションを学べるようにしなければ、ファシリテーターも、ラーニングデザイナーも増えることはないと思いました。

人工知能の研究で学んだ知識を追加する

toiee Lab 亀田 :  最終的には、アクセラメンツで学んだことをベースとして、そこから、僕は、もともと人工知能や、人の知性、生物の知性の研究をしていました。

システム論、制御システム制御、複雑適用とか、そういった分野の知識、いわゆるニューサイエンスの知識を使って、過去からずっと受け継いできた遺産を、もう1回翻訳し直すみたいなことをしました。それが、toiee LabのFILM2学習理論です。(何百回とワークショップの作成、実験を行って形にしました)

もう少し違う言い方をすると、モダンになったってことです。現代らしい言葉で表して、私達が学びやすい形にしたのが、toiee LabのFILM2学習理論です。

なので、過去の叡智を現代の科学でもう1回翻訳したものが、FILM2学習理論なので、僕が独自で生み出したものとは思っていないです。

そして、それを学んだ先にできるようになることは、

・答えをどんどん教えていく教育ではなくて、自分で考えさせる教育の提供

・自分で考えることは楽しいと思える学びの場

・答えがないものでも、前進していく(前進させる)力が身につく

現在、必要とされているスキルをしっかりと身に付けられます。

しかも、数学、国語、理科、IT、マーケティング、WordPress、HTML、プログラミングなど、さまざまな分野で使える学習メソッドです。

こういったやり方が今までになかったわけで、この知識が広がっていけば、すごく学習に対する多様性が生まれていくと信じています。

ぜひ、多くの人に知ってもらいたいなと思っています。

まとめ

現在、私達が感じているFILM2理論は、教育そのものに役立つと思います。教育に携わってる人、学校教育もですし、社員研修、組織作りなどに関わっている人たちに役に立つと思ってます。以下、FILM2理論の可能性をまとめます。

子育てをするその親御さん

子育てをするその親御さん、その周辺にいる人(おじいちゃん、おばあちゃん)にとって、子育てのアプローチは悩みます。そのときに、非常に役に立つ考え方が、ラーニングファシリテーターの中にあると思ってます。

実際に、toiee Labのファシリテーションを学んだ方からは、「子育てに役立つ」とおっしゃった方がたくさんいました。僕自身も1人の親として、ラーニングファシリテーションで大事にしていることが、そのままやっぱダイレクトに子育てに役に立っています。この知識体系、スキルが広がれば、子育てに対するアプローチも大きく変わってくるのではないかと思ってます。

会社経営

学習する組織、ティール組織などの複雑適用系の組織と言っていいと思うんですが、それを実現したいと思っている経営者の方に、ラーニングファシリテーションは役立つと思います。

学習する組織、ティール組織を実現する際に「何をすればいいのか」多くの研究者たちが本などで残していますが、もっと細かいレベルで、どう行動を起こしたらいいのか考えた際に、ラーニングファシリテーションの知識が非常にしっくりくると思います。会社経営にも、学習の理論は役に立ちます。

コーチング、カウンセリングの知識のアップデート

僕たちがランニングファシリテーターが、「もし、1 on 1をやったらどんなふうにやるだろう」という話からスタートして出来上がったのが、「ファシリテーション型の1on1」です。

何人かの方に実際に受けていただいた結果、

「コーチングを受けているみたいでした。頭の中がスッキリして、やることが明確になりました」

「寄り添っていただいて、元気をもらいました。カウンセリングを受けたような気持ちになりました」

という声をいただきました。コーチングや、カウンセリングなどのアプローチの中で、「ファシリテーション型の1on1」の知識は、大きな成果を出していくんじゃないかと思ってます。

自己啓発

「ラーニングファシリテーター」をしっかり学ぶと、自分を高めていく生き方、何か道を歩むみたいな感覚があるんです。ラーニングファシリテーターとしての生き方みたいなことをやっていくことは、苦しくなくて、楽しいっていうんですかね。できてない自分もいますが、「次は、こうしてみよう」とちょっとずつ前に進んでいく。人と比較しないようになり、エゴを少しずつ抑えて、小さくしていくということができてくると、生きていくのが楽しくなります。

ラーニングファシリテーターの知識や姿勢は、1人ずつの自己啓発ということにおいても、非常に役に立つのではないかと思います。

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toiee Lab 亀田 :  以上、ラーニングファシリテーターの知識は、どのようにtoiee Labにやってきたのかをお伝えしました。何かしらの気づきや学び、発見があれば嬉しいです。