今だけ、『ずっと30%割引』で、正会員に登録できます

お申し込みはこちら

大学1年生、最初の授業で「Good&New」を行うときに、気をつけていること

大学1年生へ最初の授業で「Good&New」を行うときに、気をつけていることについてお伝えします。

大学1年生、最初の授業で「Good&New」を行うときに、気をつけていること
audio-thumbnail
事例紹介(Good & New)
0:00
/22:19

※ 以下、音声の文字起こしです

事例紹介「Good & New」

toiee Lab 亀田: 今回は事例紹介ということで、大学1年生の最初の授業で「Good & Newをすると、すごくいい」という話をしたいと思います。そして、その具体的なやり方、どんなふうにGood & Newをやればいいかという細かい話も伝えていきたいと思います。よろしくお願いします。

toiee Lab 西: お願いします!

大学で授業をした話

toiee Lab 亀田: 大学の授業では、チーム学習を採用しました。みんなでワイワイ議論をしながら授業を進めるのですが、最初にぶつかった壁は、「生徒が議論に慣れていない」ことでした。自分の意見をはっきりと言うことに、学生がおよび腰でした。

具体的には、大学1年生の生徒なんですが、発表する時だけでモゴモゴしているんですよね。しかも、それが教室全員に向かって発表するわけではないのに、5、6人で集まったチームですら、自分の意見を言い合うことに慣れてないっていう感じでした。

toiee Lab 亀田: 西くんは僕よりだいぶ若いから、学生時代のことを思い出せると思うんだけど、どうだった?俺はなかったんだよね、そういうの。意見を言い聞かれたら、すぐに考えた言葉を言う方の人間だったんだけど。その大学生がモゴモゴしている感じ、なんかイメージ湧く?

toiee Lab 西: ああ、分かりますね。僕らの世代って、KY(空気が読めない)っていう言葉が流行った時代だったんです。その場の雰囲気とかがわからない状態で、「自分の意見がどう捉えられるのか」「空気に合ったことをちゃんと言えているのか」って、すごい心配でしたね。そういう時代だったのかなと思ったんですよね。

toiee Lab 亀田: なるほどね。ちょうどややこしい年代だよね。高校まではみんな一律同じことをしていて、そんなに高価値の違いとかもない、みんな同じ。

高校までは大体同じ地域の学校から生徒がくるけど、大学になったらいろんな地方から人が集まって来て、多様性が一気に増えるっていうのが大学1年生。大学1年生はちょうど境目で、自己主張をしたいなって思う歳になってきてる。高校までは周りと一緒っていう帰属欲求が強かったのが、自己主張したい承認欲求がムクムクと出てくるとき。何か、ワーッて喋ってみたいけど、はみ出る(浮く)のは嫌みたいな感じですね。

toiee Lab 西: そうそう。

toiee Lab 亀田: そういう状態の大学生1年生に、チーム学習を促進させていきたいわけですよ。そんなときに、僕が一番最初にやるワークは、「Good & New & 実は・・・」っていうのをやります。

ちなみに、大学で教えるのは、去年辞めてしまったので、もう大学にはいないんですが、どうやったかちょっと今覚えてる限りでしっかり説明しようと思います。

チーム学習を開始できる雰囲気を作る

toiee Lab 亀田: まず、ちょっとテンション高めにいきます(笑)「こんにちは!」とか言って、「あれ、全然返事がないですね。(もう一度大きめの声で)こんにちは!」とかって、やるわけです(笑)「この先生、無理やり乗せてくる感じの人だぞ」みたいな雰囲気でいきます。

高圧的じゃないけど、なんかこう、無理やりほら頑張ってやれよって言ってくる感じの人だという印象を付けます。

toiee Lab 西: 怖さで支配的にコントロールする感じではないけど、勢いがある先生という感じですか?(笑)

toiee Lab 亀田: そうそう。元気よく、ノリに乗れよ!みたいな感じで来る人っていうふうに見せようと思ってやってます。でも、ちょっと難しい話とか、知的な話も混ぜて、ただの元気な人では終わらせないようにします(笑)

その状態で、この授業の方針は、チーム学習ですと言うことを説明して、「口で説明してもよくわからないから、ちょっとやってみましょう!」とかって言います。

ゲームのような要素を取り入れる

toiee Lab 亀田: まず最初に、「今から番号をみんなに振るから覚えといてね」って言います。「1人、2人は、大体忘れる子がいる。絶対覚えとけよ!」とか言いながら、順番に番号を言います。生徒の数が30人ぐらいの場合は、5グループくらいに割り振ります。「1.2.3.4.5.6.1.2.3....」って当てていきます。そうやって「番号覚えた?」って聞いて、「1番の人は、ここ。2番の人は、ここ。3番は・・・」って言って、席替えをします。

席替えをしたら、「それぞれがチームです」とか言っとく。すると、勝手にどんな学生でも一応軽く挨拶はする。「座ったー?」とか声か掛けをしながら、大体生徒が座ったらワークの説明を始めます。

「Good & New &実は・・・っていうゲームをやります。今からやってみるから見といてね!」って言って、「Good & New &実は・・は、良くて新しかったことを発表して、実は、私こんなことできるんですっていうちっちゃい自慢してください」みたいな説明をします。スライド資料出しておいて、あれ見ながら言えばいいよって言いながら、自分がやってみせるんです。

で、スライド資料とかに拍手って書いてあるから、拍手って言ってやってもらう。ワークのデモが終わったら、「OK?わかった?」とやることが伝わったかを確認します。説明とかはせずに、すぐ実践してみせることを大事にしています。

ポイントは、自分の事情を話さないといけない課題

toiee Lab 亀田: そして、「じゃあ、次やってもらおうと思うけど、各チームの中で今日朝ご飯一番カロリー高かった人を決めてください」とか言うんです。ここがポイントです。どうでもいいことで、でもちょっとお互いに話し合ったり、自分の事情をちょっと説明しないといけない課題で、誰からスタートするか決めさせるんですよね。

そうすると、「今日何食べました?」みたいなことを話し出すんです。「まだ食べてない」とか、「カツ丼」とか言ってちょっと盛り上がるわけです。大体決まったら、「今日一番たくさん食べた人手を挙げてください」って言って手上げさせるます。

toiee Lab 亀田: すごく大事なことは、明確な行動の指示を与えるっていうのをファシリテーションでは大事にしてます。迷いのない行動の指示を与えます。そうすると、そのやることに集中しやすいです。

手を挙げてもらって、「その人から時計回りです」って言って、「今から3分間測るんで、Good & Newを最低でも2周回してください」とか言って、「拍手するんだよ」「心の準備できてる?」とか聞きながら、「どうぞ!」って始めちゃいます。

あとはウロウロしながら、いろんなチームに混ざります。なかなか言えてなさそうな人を見つけてはそこへ行って、「何でもいいよ」とか言いながら、ちょっと質問とかして話しやすい状況を作ったり、「拍手!」とか言っていろんなチームを盛り上げます。

そんな風にして、Good & Newを1個やるにしても、結構しっかり工夫するっていうのが大事です。「Good & New &実は・・」をやって、発表したら拍手するっていう練習してもらっているわけです。

とにかく、ファシリターターは、明確な指示と介入によって、Good & New をぐるぐる回します。3分とか経ってもまだ盛り上がっている時は、時間を延長したりして、みんながワイワイしてる状態を作るということをしています。

toiee Lab 亀田: そうすると、やっぱり雰囲気が大きく変わるんです。その後に、またちょっと説明してまたディスカッションとかしていきます。ディスカッションもできるだけ簡単な仕組みからスタートして、毎回拍手っていうふうにしていきます。

こんな風に、Good & Newを起点に授業の盛り上がりを作る、チーム学習をしやすい環境を作ることを僕は大学でやっていました。

コロナ禍で繋がりを作るきっかけにも

toiee Lab 亀田: ちなみに、コロナが流行り大学でリモートの授業にしなきゃいけないってなったときにも、Zoomのブレイクアウトルームの機能を使って、Good & Newを各チームでやりました。

オンラインに切り替わっても、チーム学習みたいなことを進めていった結果、僕のクラスだけ友達がいっぱいできるんですね。生徒同士が仲良くなるんですよ。コロナ禍では他の生徒と話す機会がないので、大学の授業アンケートで「この授業がなかったら、私は孤独でした。この授業だけ友達ができました」「リモートで一緒に勉強する方法とかも教えてもらって、すごく良かったです。この授業がなかったら、コロナ明けに学校へ行けていなかったです」って、すごい感謝されましたね。

toiee Lab 亀田: やっぱり、チーム学習を学校でうまく使うとすごくいいなと思います。何か質問とかありますか?

席替えをすることで生まれる良い緊張感

toiee Lab 西: 最初の頃の話に戻るんですが、授業で席替えをしていたじゃないですか?席替えをする理由とかってありますか?

toiee Lab 亀田: 僕は毎回大学の授業で席替えをします。理由は、違う人と喋ってもらうためです。他のクラスのいろんな人と喋ることで、良い緊張感が生まれるんです。なんとなく知ってる人と喋っても、そんな空気は生まれない。やっぱりあの年頃の子は、同じ人とばっかり集まって、なんとなく序列や空気が決まってしまっているから、学ぶチームの中でそれを引き起こさないために、毎回シャッフル(席替え)をすると決めています。

安心して話せる空間づくり

toiee Lab 西: なるほど。もう1つ質問があります。拍手をするのがポイントになるという話があったと思うんですが、拍手をしてもらうと良い理由ってなんでしょうか?たかが拍手と捉えることもできると思うんです。

toiee Lab 亀田: 拍手することで、無条件の承認が生まれます。あなたの存在を認めますっていう。

toiee Lab 西: なるほど。やっぱり拍手をすることで、安心して発表できるし、発表してよかったなって空気が作られるっていうのが、拍手の大事なポイントなんですかね。

toiee Lab 亀田: そうだね。あとは、拍手をしていたら、間髪入れずに反論とかはできないしですよね。一瞬、判断保留で考えるので、拍手っていうのをするのは結構大事です。何チームかあると、あちこちで拍手が聞こえてくるから、無意識に「あちこちで証人が起きている」「安心の空間」っていうのを感じてもらいやすいです。

そういうのもあってしっかり拍手をするっていう。のをやってますね拍手は特に。自分が混ざったりとかしたときに率先してやるっていうことが大事ですかね。

toiee Lab 西: 確かに。僕もファシリテーションをしていて、拍手が進行のリズムじゃないすけど、ワークショップのリズムを作ってる感覚はありますね。

拍手は、無条件の承認

toiee Lab 亀田: そうね。全体に向かってチームを代表して発表してもらうっていうことを大学の中でやるんですけど、その時にも、発表の内容について色々と言う前に「拍手〜〜」とか言って拍手を促します。他のチーム人から拍手される場を作ります。

あとは、Good & Newが全部終わって時間きた時も「3分経ちました〜、お疲れ様〜!拍手〜〜」って言ってますね。ワーッて、自分で自分に拍手します。

拍手は、あなたがここにいることを私はちゃんと認識して、あなたが発表してたことに対して承認しますっていう意味を込めて拍手をしますかね。拍手は、無条件の承認っていうふうに考えて、対応してもらうようにしてるって感じですかね。

「Good & New」は、ちょうど良いアイスブレイク

toiee Lab 亀田: 最後もう1個ぐらい質問ありますか?

toiee Lab 西: あります。今日紹介してもらった「Good & New」というワークは、アイブレイク(緊張をほぐすワーク。導入のワーク)の部類に入るという理解であっていますか?

toiee Lab 亀田: そうです、アイスブレイクだと思ってください。アイスブレイクは、いろいろな種類がありますよね。結構込み入ってるやつとかは、アイスブレイクだけで30分かかることもあります。

大学の授業中に30分のアイスブレイクを使うと時間がかかりすぎて、本題とずれてたり、時間をロスしちゃうので、「Good & New」であれば、5分とか10分で終わるので便利なので使っています。あと、「Good & New & 実は・・」とかいう、ちょっと変化球もできるし、すごい使い勝手が良いのが「Good & New」です。

まとめ

toiee Lab 亀田: 今回は、大学の1年生の最初の授業で気をつけてることを説明しました。具体的には、明確な行動の指示を与える、しっかり盛り上げ役に徹する、拍手をしっかりしてもらうために率先してこちらが拍手する、拍手するように呼びかけるです。あとは、「Good & New & 実は・・」の効用や、拍手の効用についてもお伝えしました。

ぜひ、これをヒントに、皆さんの会社や教室などで「Good & New 」そして、拍手を多用していただければ嬉しいなと思います。